【男性不妊】原因と対策4選

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【男性不妊】原因と対策4選

日本では、不妊を心配したことがある夫婦は35.0%(全体の約2.9組に1組)であり、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は18.2%(全体の約5.5組に1組)といわれています。晩婚化や共働きによる生活スタイルの差など要因はいくつもあるとされていますが、それに伴い不妊の検査や治療を求める数は年々増加傾向にあります。

不妊の原因は男女両方にある

2017年に世界保健機関(WHO)が調査した内容によると、不妊症のうち、男性のみに原因がある割合は24%、女性のみに原因がある割合は41%、男女両方に原因がある割合は24%と男性側にも不妊の原因が約半数もあるとされています。

男性不妊の原因の8〜9割が無精子症や精子無力症といった精子をつくる機能に障害がある“造精機能障害”と言われています。他にも精巣やその上の精索部に静脈瘤が認められる“精索静脈瘤”も一般男性の15%程度に認められ、乏精子症・精子運動率低下のリスクがあります。

男性不妊には精液検査が大切

男性不妊を調べる検査には「精液検査」というものがあります。精液を採取し精液量や精子の数、奇形率、運動率などを調べます。男性が検査を受ける場合はパートナーとともに受診するか、泌尿器科を受診するかのいずれかになりますので一度お近くの病院またはクリニックにご相談ください。

検査項目基準値
精液量1.4ml以上
精液濃度1600万/ml以上
運動率42%以上
正常形態率4%以上
WHOラボマニュアル2021より

男性不妊の原因

男性不妊には、遺伝的な先天性のものと後天性の性機能不全のものがあります。
後天性の男性不妊の原因としてよく挙げられるものは、「ストレス」「飲酒」「喫煙」「肥満」「糖尿病」「病気や薬」などです。また、精子の質が落ちる要因として、「活性酸素の増加」も挙げられます。精子は成育時や貯蔵時に活性酸素にさらされるため、活性酸素の状態によって質が変化します。過剰な活性酸素を浴びると胎児の奇形率が増加するとも言われており、非常に重要なものになります。

男性不妊の対策

1.ミトコンドリアを元気にする

精子の尻尾の付け根には10数個のミトコンドリアがあります。ミトコンドリアはエネルギーを作るエンジンのような働きをしており、このミトコンドリアが元気であるかどうかが子宮までの旅路や受精に関わってきます。ミトコンドリアについての詳細は下記リンクからご覧ください↓
https://ninkatsusalon.com/mitochondria/

2.精子を元気にする栄養素を摂取する

男性は「ビタミンD」「βカロテン」「ビタミンE」「亜鉛」などを積極的に摂るようにしましょう。これらには抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれる働きがあると言われています。そのため、魚や牡蠣、にんじん、アーモンド、かぼちゃ、きのこ類などがオススメです。

3.局部は冷やす

女性の妊活では「温める」ことが重要ですが、男性の場合は「冷やす」ことが重要です。精子の元となる精原細胞や精子細胞には、低体温下で無限大に増殖する性質があるとされています。反対に温めることで細胞の増殖や成長が鈍くなってしまいます。「長時間座りっぱなし」「パソコンを膝の上に乗せて作業する」「蒸れやすく締め付けの多い下着を着用する」などは精子の質が下がる要因ですので、注意が必要です。

4.ストレスフリーを目指す

男性は仕事のストレスが多く心身に影響してきます。緊張やストレスは交感神経を優位にしてしまい局所への血流が低下しやすくなります。また、勃起は副交感神経が司っているため、交感神経が優位に働いてしまっている場合では勃起不全を起こしてしまいます。なるべくリラックスできる状態で血流改善や副交感神経優位にすることオススメします。

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